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ワンポイントアドバイス
2015.02.26

歯石・歯肉炎・歯周病

ワンちゃんの歯周病のお話しをします。

最近、ワンちゃんの歯周病が増えています。

そのため、常日頃のケアが重要視されていて、歯磨きが推奨されています。

その理由は、私たちと同じで歯石が歯の表面に付着して、歯垢や歯石が原因で歯肉炎を起こし、

さらに、歯周病となり歯を失ってしまうからです。

重要なのは、歯垢、歯石を歯に付けないことです。

また、痛みが出ることも多く、大切なワンちゃんの生活の質を下げてしまいます。

すぐに気づければいいのですが、ワンちゃんの歯科疾患はなかなか気づきにくいものです。

歯垢、歯石の付着だけであれば、歯をピカピカにできます!

以前は、イヌ、ネコでの歯石除去(スケーリング)は無麻酔下で行なう施設が散見されましたが、

近年は、獣医歯科の研究会が、

トレーニングを受けていない人たちによる無麻酔での歯科処置は『危険で不適切な行為である』としていますので、

全身麻酔下で歯科処置を行っています。

歯石が多く付いてきた、最近、口臭が強くなった、口を気にしているなどは、スケーリングを行った方が良い合図です。

判断が難しいので、気になる場合は、お気軽にご相談下さい。

下の写真は、当院の看板犬『チップ』の歯科処置をしたときのBefore/Afterです。

日常ケアでは限界があったため、スケーリングを行いました。

歯石付着だけだったのでピカピカになりましたり、臭いも無くなりさらに可愛くなりましました。

歯石を除去した後は、ポリッシングという歯の表面をつやつやにする処置も行って、歯垢の再付着をしにくくしています。

これがミソなんです。

このポリッシングをしなければ、歯石除去の意味は、ほとんど無くなってしまいます。

歯科処置後のケアも重要ですので、

処置内容や時期、歯のケアのことも、どうぞお気軽にご相談下さいね。

↑歯石除去(スケーリング)前・茶色いのが歯石です。

↑歯石除去(スケーリング)後・キレイな歯になりました!

↑チップです